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● 2003年10月09日 (Thu) ---------- 月夜のダンス [ 553 ] 本当にきれいな月が空にかかっている。踊り出したくなる明るい空だ。生きているうちに、あと何回このような満月を見られるだろう、などと考えると、秋らしく神妙に、感傷的な気分になれる。が、ここは一つ(何が一つなんだか)。気持をぐっと高揚させて、ススキとオミナエシの草っぱらで、猫たちと輪になって踊ってみたいものである。夏の猫見キャンプが果たせなかったので、ちょっとエキセントリックな趣向はいかが? ピンちゃんのしっぽの先は、蛍みたいに光ってみんなが続く。兄ちゃんもねじりハチマキで元気に踊る。黒長しっぽはしっぽを踏まれる。これはうっかり下げられないぞ。上がりっぱなしでゆらゆら揺れる。しっぽで踊る。クニクニの金目青目は乱反射して、目がちかちかするよと文句が出る。コクニは月を見上げて、あそこで次に餅つきするのは私なの、ちゃんと迎えに来てね、などとわけのわからぬ事を言い、金ちゃんは踊りながらも、何か食うものが落ちていないか、下を向いてきょろきょろ落ち着かない。年季の入ったマサルさんや白ママは、こなれた仕草で上手に踊り、猫踊り教室の勧誘などぬかりなくやっている。クロスケ、サンタ、ノコちゃんは若者らしく、日頃の憂さを晴らすかのごとき滅茶苦茶踊り、まさおくんは息切れして土手で伸びてしまい、やーいあそこにコンビニのポリ袋が落ちてるぞ、と囃されて憮然とする。ヨーコママは、まことに色っぽい仕草で踊る。チーコは気が乗らないのを親衛隊に担がれて輪の中に。仕方がないので手踊りする。むっつりしながら、結構ノリノリ。頭を振るたび洟が飛ぶので、コシロは気が気でない。大きなコシロがひょいっと輪から外れたら、チーコの洟が飛んだ時だ。オヤスミ、月夜の河原の猫たち。どうか暖かい場所に潜って、ゆっくり眠れますように。 朝のエサ場で配膳始めの時、足下にいたチーコをえいっと掴んで顔を拭いた。洟をいっぱい拭いたつもりが、あれれ、・・ない。イヤイヤしながら薄目を開けて、自分でもできるんだぞ、と言う。偉いねーマイッタヨォ。
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